
どんなゲーム機だった?
性能・スペック
製品名
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Xbox 360(サンロクマル)
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メーカー
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CPU
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製品名
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IBM PowerPCカスタム
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コア
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対称型 3コア
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動作クロック
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3.2GHz
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キャッシュ
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1MB L2キャッシュ
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バス
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256bit
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電圧
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–
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FSB帯域
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21.6GB/sec
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製造プロセス
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90nm
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スレッド
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各コア2スレッド 合計6スレッド
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浮動小数点演算性能
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計 115.2 Gflops○VMXのSIMD演算性能
VMXユニット 3つ(各コアに1つ) (各スレッドに128個のVMX-128レジスタ) 単精度オペレーション/サイクル 24(3つ×4way×2サイクル) ピーク性能 76.8GFLOPS (24オペレーション×3.2GHz) ○浮動小数点演算ユニット(FPU)の性能 浮動小数点演算ユニット 6(各コアに2つ) 単精度オペレーション/サイクル 12(6つ×2サイクル) ピーク性能 38.4GFLOPS (12オペレーション×3.2GHz) |
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メインメモリ
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メモリ
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GDDR3 RAM 512MB
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周波数
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700MHz
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バス
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256bit
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転送速度
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22.4GB/s
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グラフィック
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グラフィックス コア
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ATI カスタムグラフィックプロセッサ (R52x?)
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メモリバス
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4,096bit
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周波数
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500MHz
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メモリ帯域
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256GB/sec
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電圧
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–
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ビデオメモリ
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10MB eDRAM
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浮動小数点演算器
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並列48基
(シェーダーパイプラインへの動的割り当て可能) |
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フィルレート
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16Gpixel/sec (MSAA 4x時)
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シェーダー演算性能
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480億回/sec
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ポリゴン演算性能
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5億トライアングル/sec
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統合型シェーダーアーキテクチャ
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サウンド
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サウンド
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48KHz 16ビットオーディオ対応 サラウンド音声出力
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同時発音数
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256音以上
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性能
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320チャンネルの音声を同時デコード / 32ビットオーディオ処理
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記憶装置
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ハードディスク
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20GB HDD (取り外し&アップグレード可能)
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記憶メモリ
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64MB メモリユニット
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メディア
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メディア
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DVD-ROM
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対応メディア
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DVDビデオ、DVD-ROM、DVD-R/RW、DVD+R/RW、音楽CD(CD-DA)、CD-ROM、CD-R、CD-RW、WMA CD、MP3 CD、JPEG Photo CD
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転送速度
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DVD 12倍速 (16.6MB/s)
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その他
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通信
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イーサネット端子内蔵
IEEE 802.11a/b/g対応ワイヤレスLAN(オプション) ビデオカメラ(オプション対応予定) |
浮動小数点演算性能
(システム全体) |
1T FLOPS
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I/O
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ワイヤレスコントローラ[最大4台]
USB2.0端子 ×3 メモリユニットスロット ×2 |
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ハイビジョン
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16:9のワイド画面、D4(720p)およびD3(1080i)表示、アンチエイリアシング対応
ハイビジョンビデオ出力 標準ビデオ映像出力 |
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機能
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Windows Media Center Extender機能内蔵
携帯音楽プレーヤーやデジタルカメラ、WinXP対応PCに保存されているデータの再生 HDDへの音楽の取り込み 全てのゲームで使用可能なカスタム再生リスト 音楽再生時の3D視覚エフェクト |
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希望小売価格
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\37,900
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外形寸法
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W309mm・H83mm・D258mm
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質量
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–
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発売日
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2005年12月10日
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スペック解説
CPU
Microsoftにしては異例のIntel系のx86プロセッサではなく、OSのライバルであるAppleのMacで採用されてきた「PowerPC」プロセッサを採用している。最近のMicrosoftは “Microsoft Anywhere”(デファクトスタンダード化)を推進しており、仲のいいIntelとあえて組まず、今回のPowerPC新規採用もその一環ではないかと言われている。
PowerPC系プロセッサは高性能かつ低消費電力で、家電用プロセッサとしても注目されているプロセッサである。x86アーキテクチャとは違い、誰かが実権を握っていて拡張させてくれない、ということがなくなることメリットであることが推測できる。
グラフィック
グラフィックも、前ゲーム機Xboxで採用されたnVidia社グラフィックプロセッサからATI社グラフィックプロセッサへ変更された。
GPU内部に組み込まれたNEC製メモリ(eDRAM)が驚異的の256GB/sで接続されている。当時PS3の登場が控えていたため、PS2のeDRAM(48GB/s)から更にパワーアップしてくるだろうというPS3への対抗心が見られる。
eDRAMではアンチエイリアスやZ処理などの加工系処理が随時行われ、この大容量・超高速によってCPU負荷0で処理できる。
参考
http://www.watch.impress.co.jp/GAME/docs/20050427/nec.htm
http://www.watch.impress.co.jp/GAME/docs/20050520/x360_g.htm
メモリ
「GDDR3(Graphics Double Data Rate 3)」メモリを512MB搭載している。
GDDR3は グラフィック専用のメモリ規格で、PCで一般的に使用されている「DDR」や「DDR2」メモリとは基本的に違う種類のもの。転送速度を「DDR」の2倍である1.6GB/sに引き上げ、かつ消費電力を抑えられていて、発熱量が抑えられるというメリットがあり、最近ハイエンドグラフィックボードで普及している規格である。
それをなぜかメインメモリ・ビデオメモリ兼用で使用しているという、贅沢でちょっと変わった仕様になっている。
通信
有線LANと無線LANが使用でき、環境に合わせたスタイルでプレイが可能。 無線LANはIEEE 802.11a/b/gすべてに対応(別売り)
メディア
HD DVDの採用が噂されていたが、従来のDVD-ROMが採用された。後に外部増設ドライブとしてHD DVDドライブが発売され現実化したが、ご存知の通り、HDDVDフォーラムの撤退により、規格自体消滅する結果となった。
ハードディスクドライブは前機と同様に標準搭載されている。今機は自分でのアップグレードが可能で、足りないと感じれば自分で交換することができる。
電源
当初は、電源ユニットを内蔵し、外は電源ケーブルのみのはずだった。しかし、熱廃熱問題が解決できなかったため、大型の電源ユニットをやむなく外に出す結果となった。
時期を意識しすぎた(PS3よりも早く発売する)せいか、メディア傷問題等各所でツメのあまさがでている。日本で発売される機器でここまで大きい外部電源をそうそう見ないので、面白くも感じる。